GoogleのBarry Pollard氏は、Chrome User Experience Report(CrUX) と Search Console のCore Web Vitalsの数値が異なる理由を解説しました。結論は「両方とも正しい」というものです。測定方法が違うため、見える結果に差が出るのです。
Google: なぜCrUXとSearch ConsoleのCore Web Vitalsは一致しないのか
CrUXとSearch Consoleの違い
- CrUX(Chrome User Experience Report)
- 実際のChromeユーザー体験を「ページビュー単位」で測定
- 1人が同じページを10回訪れれば、10回の体験としてカウント
- トラフィックが多いページ(例:ホームページ)の影響が大きく反映される
- Search Console
- サイトのURLごと、もしくは類似ページをグループ化して評価
- サイト全体のテンプレートレベルでの健全性を示す
- データの元はCrUXだが、集計と提示の切り口が異なる
両方の指標が重要な理由
Pollard氏は「ページビュー重視か、ページ単位か、どちらを重視するかはあなた次第」としています。
- ページビュー重視(CrUX)
- トラフィックの多いページが優先対象
- 利用者への影響が大きく、改善効果も即座に出やすい
- URL重視(Search Console)
- ロングテールの遅いページや、あまり見られていないページも含めて改善可能
- サイト全体の品質向上につながる
実務でのアクションプラン
- CrUXが良いのにSearch Consoleで問題URLが多い場合
- 人気ページは高速だが、その他のページ群に課題がある
- 優先順位:セッション・収益の多いページ → 次にテンプレート単位で改善
- 改善の進め方
- ホームページや主要LPなど、アクセス数が多いページを高速化
- 次に商品ページやブログテンプレートなど、URLグループごとに改善
- 両ツールの計測方法・集計期間を確認しながら進捗をチェック
今後の見方
CrUXとSearch Consoleは対立するものではなく、「ユーザー体験(CrUX)」と「URL健全性(Search Console)」という異なるレンズで同じ現実を映しているに過ぎません。両方を組み合わせて、改善ロードマップやSEO報告に活用するのが最適です。