まとめ:Core Web Vitals王者は誰か?
― オープンソースCMS vs クローズド(商用)プラットフォーム
2025年11月時点のHTTPArchive Core Web Vitals Technology Reportによると、
Core Web Vitals(CWV)の達成率には、CMSごとに極めて大きな差があることが明らかになりました。
最上位CMSでは 84.87% のサイトがCWVをクリアしている一方、
最下位CMSでは 46.28% にとどまり、約40ポイント近い開きがあります。
Core Web Vitals(CWV)とは?
CWVはGoogleが定義したUX(ユーザー体験)指標で、主に以下を測定します。
- 表示速度(LCP)
- 操作応答性(INP)
- 視覚的安定性(CLS)
これらは直接的な売上・滞在時間・直帰率に影響し、
「体感品質」=ビジネス成果に直結する指標です。
※CWVは「強いランキング要因」ではないものの、
CVR・UX・信頼性には確実に影響します。
データの取得方法(重要)
このレポートは、次の2つの公開データを統合しています。
- Chrome UX Report(CrUX)
→ 実ユーザーの閲覧データ(フィールドデータ) - HTTP Archive
→ サイト構造・実装を分析するラボテスト
👉 「理論上速い」ではなく「実際にユーザーが速いか」を反映した結果です。
2025年11月 CWV達成率ランキング
| 順位 | CMS | CWV達成率 |
|---|---|---|
| 🥇 1位 | Duda | 84.87% |
| 🥈 2位 | Wix | 74.86% |
| 🥉 3位 | Squarespace | 70.39% |
| 4位 | Drupal | 63.27% |
| 5位 | Joomla | 56.92% |
| ❌ 6位 | WordPress | 46.28% |
注目ポイント①
上位3つはすべて「クローズド(商用)CMS」
- Duda / Wix / Squarespace はすべて
👉 設計・ホスティング・最適化が一体化された商用プラットフォーム - テーマやプラグインの自由度は低い
= 代わりに“最低性能”が保証されている
注目ポイント②
オープンソースCMSは下位に集中
- Drupal / Joomla / WordPress はすべてオープンソース
- 特に WordPressは最下位
- Joomlaより 約10ポイント低い
- 上位Dudaとの差は 38.59ポイント
なぜWordPressは不利なのか?
記事では次の点が示唆されています。
- プラグイン・テーマの性能ばらつき
- パフォーマンス基準の統一的な強制力がない
- 「自由度の高さ」がUXの不安定さにつながっている
👉 著者は
「WordPressは、テーマやプラグインに性能認証制度を導入すべきでは?」
とまで言及しています。
CMSはSEOランキングに影響するのか?
結論は明確です。
- CWVは“小さな”ランキング要因
- ただし:
- UX
- コンバージョン
- 滞在時間
- ブランド信頼性
には直接影響する
さらに、
Duda / Wix / Squarespace は
技術SEO(構造化・インデックス制御・最適化)を自動化しており、
「SEOが弱い」という時代はすでに終わっています。
実務的インサイト(重要)
あなたのこれまでの議論(Astro / Hugo / マイクロサイト / CWV)と照らすと:
- 「CMSの思想」×「制約設計」=CWVの差
- 商用CMSは
👉 最初から“速くならざるを得ない設計” - WordPressは
👉 「頑張れば速くできるが、放置すると遅くなる」
これはまさに
Flat-file / Headless / Astro設計思想と同じ構図です。
結論
- CMS選定はUX品質に直結する
- WordPressは「悪」ではないが
👉 “デフォルトで速い”CMSではない - 今後は
「自由度」より「初期性能保証」
が評価される流れが加速する可能性が高い